佐渡金山から脱走した人足の鎮圧を目的とし暗躍する組織・地獄組。その地獄組の手引きによって人足として働かされていた無宿人たちが脱走した。さらに無宿人たちはお上に差し出す献上金を積んだ船を占拠した。船を所有する金座・後藤家では金相場への影響を懸念し、奉公人たちへ事件の口外を堅く禁じる。 後藤家に奉公するお浅は、思いを寄せる与七の船が海に沈む夢を見る。その朝お浅は、後藤家当主・千勢の口からそれが現実であったことを知らされ、心乱れる。仕事人から足を洗っていた政は、与七の死を受け入れられず憔悴するお浅から、沖を見渡せる砂丘へ連れて行ってほしいと頼まれる。 やがて御用船沈没の噂と共に金相場高騰の噂が広まり、金の買い付け騒ぎが起こる。そんな中村主水ら仕事人は、同業の元締・鎌イタチのおむらに呼び出され、御用船を占拠し沈めた無宿人たちの殺しを依頼される。頼み人は後藤千勢。二百両で、御用船に乗っていた奉公人達の恨みを晴らしてほしいと言うのだが、頼み人と仕事の筋が気に入らない主水たちは、仕事の参加を断わる。 その日の夜、お浅を連れて洲崎の砂丘に来た政は与七と再会するが、与七は献上金を運ぶ一部始終を見た政を殺そうと取っ組み合いとなる。だが間一髪、おむらの投げた櫛で与七は絶命した。政はお浅に「与七と逢った夢を見た」と諭す。 この事件がきっかけで再び仕事人が乗り出すことを懸念した後藤屋は地獄組に口封じを依頼。仕事に関わったおむら配下の仕事人たちは、次々と地獄組の凶悪な刃の前に倒れた。 地獄組の追撃は政とお浅にも及んだが、政の機転とおむら達の手引きで何とか逃げ切れたかに見えたが、止むことのない奇襲をうけ二人は行方不明に、残された仕事人もおむらを逃がすために地獄組の前に散ったが、朝吉の助けでおむらだけは辛うじて逃げ切った。 翌朝、洲崎で釣りをしていた秀は、放心状態で砂丘を歩くお浅を目撃した…。
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