「時をかける少女」「シグナル 月曜日のルカ」の谷口正晃監督が、京都を舞台に崩壊してしまった家族が本音をぶつけ合い、新たな一歩を踏み出していく姿を描いたドラマ。名曲「プカプカ」などで知られ、1970年代から活躍する大阪出身のフォークシンガー・大塚まさじが、63歳で映画初主演を務めた。奥村賢一は、仕事の失敗が原因で故郷である京都から姿を消し、残された妻の葉子はひとりで子どもの宏志と恵美を育ててきた。賢一の失踪から9年後、息子の宏志は、ふとしたきっかけで京都に戻っていた父と再会するが、賢一は失踪先で世話になった女性の遺骨を遺族に渡すために帰ってきたという。宏志は、父が自分たちに会うために戻ってきたのではないという事実に複雑な思いを抱くが、まもなく結婚する恵美は、父にも結納に出席してほしいと、母には内緒で賢一を家に招くが……。
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