夭折の天才女流作家・樋口一葉が駆け抜けた二十四年の激動の半生。 11月1日(月)、新しい五千円札が発行される。その肖像画になるのは明治の作家・樋口一葉。日本銀行券の表面の肖像に女性が選ばれたのは日本では初めてのことだ。TBSでは、この新5千円札発行の当日よる9時、一葉の生涯を描くスペシャルドラマを放送する。 一葉が選ばれたのは「女性の社会進出の先駆者」という理由から。 その樋口一葉のイメージは「ありあまる才能に恵まれながら、志半ばで夭折した悲劇の天才小説家」という儚い人物像が一般的だったのではないかと考えられる。 しかし、その人生をたどってみると、一葉は「明治という極めて閉鎖的な男社会のなかで、女性の社会進出の先駆けとなるのだ」という明確な意志を持って最後まで強く生きた女性だったことがわかる。 一葉の死後、彼女が愛用した文机の引き出しから一枚の半紙が見つかった。そこにはこう書かれていた。 「私は、この世の中の女性達の病苦と失望とを慰めるために生まれてきた『詩(小説)の神の子』である…」 これは一葉が小説家になることを志した時に、自分に向けて書いたものだ。彼女は女性にとって閉ざされた社会のなかで、貧困と闘い続けなくてはならなかったからこそ、自分が生み出す小説はそんな女を苦しみから救うようなものでありたい!との強い決意をもって小説家の道を進んだのだ。 今回のドラマは、そんな一葉が、24年間の短くも熱い人生の中で、ただ一人、想いを寄せた男性・半井桃水とのプラトニックな恋も丹念に描いてゆく。
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