“謎の女相場師“と噂され、バブル経済最盛期には数千億円の金を動かし、バブル崩壊とともに転落していった料亭の女将。当時の新聞紙上をにぎわした実在の人物をモデルに、その半生が再構築される。日活ロマンポルノ後期にデビュー、「女教師狩り」などの佳品を手掛けたすずき監督は、縫という存在を、男を手玉にとる魔性の女ではなく、成就できない男への愛情をマネー・ゲームで埋め合わせようとする悲運の道化として造型してみせた。
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