1995年、うららかな吉日。戦後50年にあたるこの年は、いろいろあったけど、東京は今日も平和です。 閑静な住宅街を歩く、着ぐるみを着た観念絵夢と、それを撮影しながら歩く軍服姿のカンパニー松尾。その姿の異様さはこれから始まる悪夢を予告するかのようである。未曾有の事態に見舞われ激動する日本社会とは全く切りはなされたかのようなアパートの一室で、理由もなくダラダラと繰り広げられる、まるで小競り合いのようなSMプレイ。それが一つの“化学兵器”の登場で一変する。 発表年からタイトル、発売日にいたるまで、様々な面で社会を逆撫でする内容と、大部分が真っ黒に塗りつぶされたパッケージも衝撃的な問題作!
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